2007年 12月 29日
『アイ・アム・レジェンド』 |
監督:フランシス・ローレンス、脚本:マーク・プロトセビッチ、アキヴァ・ゴールズマン
クリピン博士は遺伝子操作を利用した画期的な癌の治療法を発表した。それから3年後、マンハッタンに人影は見当たらず、車は路上に放置されたまま。その間をすり抜けるように真っ赤なマスタングを走らせる男、ロバート・ネビル。助手席には愛犬サム。
鹿の群れを見つけた彼は、全速力でそれを追いかける。タイムズスクエアに追いつめ、ライフルを構え、仕留めるまで後一歩というところで、鹿はライオンの餌食となる。陽が傾いてきた。
アパートに戻ってきたネビルは、備蓄してある食料で夕食を摂り、サムを風呂に入れてやる。日が沈むと頑丈に補強された鎧戸を閉め、暗闇の中で身を潜める。
夜は奴らの時間だ。
3度目にして初の、原作本と同じ外題を持つリチャード・マシスンの『吸血鬼』もしくは『地球最後の男』の映画化は、結果的にもっとも原作からかけ離れた作品となってしまった。
リメイクの企画開始から費やされた途方もない時間は、テクノロジーの進化と共に素晴らしいVFXとなって確かにフィルムに結実している。ところが、公開1ヶ月前になって、慌てて行われた追加撮影の所為か、物語はとんでもないところに着地してしまうのだ。
そうでなくても、『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド~ゾンビの誕生~』において原作のエッセンスは既に映像化されてしまっているのだから、この企画、端から負け戦だったのかもしれない。
クリピン博士は遺伝子操作を利用した画期的な癌の治療法を発表した。それから3年後、マンハッタンに人影は見当たらず、車は路上に放置されたまま。その間をすり抜けるように真っ赤なマスタングを走らせる男、ロバート・ネビル。助手席には愛犬サム。
鹿の群れを見つけた彼は、全速力でそれを追いかける。タイムズスクエアに追いつめ、ライフルを構え、仕留めるまで後一歩というところで、鹿はライオンの餌食となる。陽が傾いてきた。
アパートに戻ってきたネビルは、備蓄してある食料で夕食を摂り、サムを風呂に入れてやる。日が沈むと頑丈に補強された鎧戸を閉め、暗闇の中で身を潜める。
夜は奴らの時間だ。
3度目にして初の、原作本と同じ外題を持つリチャード・マシスンの『吸血鬼』もしくは『地球最後の男』の映画化は、結果的にもっとも原作からかけ離れた作品となってしまった。
リメイクの企画開始から費やされた途方もない時間は、テクノロジーの進化と共に素晴らしいVFXとなって確かにフィルムに結実している。ところが、公開1ヶ月前になって、慌てて行われた追加撮影の所為か、物語はとんでもないところに着地してしまうのだ。
そうでなくても、『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド~ゾンビの誕生~』において原作のエッセンスは既に映像化されてしまっているのだから、この企画、端から負け戦だったのかもしれない。
by scarpiaii
| 2007-12-29 20:18
| 映画館