2007年 09月 09日
『THIS IS BOSSA NOVA』 |
監督・脚本:パウロ・チアゴ
カルロス・リラとホベルト・メデスカルのふたりが、リオの浜辺でボサノヴァが誕生したあの頃を回想する。当時を知る人物や彼らの系譜を継ぐミュージシャンたちが次々に登場し、演奏を交えながら、語るブラジル音楽としてのボサノヴァ。
ブラジル本国におけるボサノヴァに焦点を当てているため、最もよく知られた北米進出はさわりだけとなり、ここで描かれるブラジル人にとってのボサノヴァが、イージーリスニング・ジャズとして世界中を席巻したボサノヴァとは似て非なるものであることが分かる。しかしながら、国内情勢の変化により、担い手を失ったブラジル音楽界が、同時にボサノヴァを失った苦い過去には触れられていないので、本作は古き良き時代の甘美なノスタルジーに終始し、批評性は全く無い。
カルロス・リラとホベルト・メデスカルのふたりが、リオの浜辺でボサノヴァが誕生したあの頃を回想する。当時を知る人物や彼らの系譜を継ぐミュージシャンたちが次々に登場し、演奏を交えながら、語るブラジル音楽としてのボサノヴァ。
ブラジル本国におけるボサノヴァに焦点を当てているため、最もよく知られた北米進出はさわりだけとなり、ここで描かれるブラジル人にとってのボサノヴァが、イージーリスニング・ジャズとして世界中を席巻したボサノヴァとは似て非なるものであることが分かる。しかしながら、国内情勢の変化により、担い手を失ったブラジル音楽界が、同時にボサノヴァを失った苦い過去には触れられていないので、本作は古き良き時代の甘美なノスタルジーに終始し、批評性は全く無い。
by scarpiaii
| 2007-09-09 22:28
| 映画館