2007年 08月 07日
『魔笛』 |
監督・脚色:ケネス・ブラナー、英語詞・脚色:スティーヴン・フライ、音楽:モーツァルト
青と赤の軍隊が戦争を繰り広げる最中、青の軍隊の先頭に立つタミーノは、毒ガスの攻撃を受け、辛くも三人の女性に救われる。彼女たちは夜の女王の配下。その手引きに導かれるようにパパゲーノと出会い、ふたりはザラストロにさらわれた女王の娘、タミーナを救い出す命を受ける。
一目でタミーナに恋したタミーノは、パパゲーノを先遣隊として敵陣に侵入。ザラストロの手下に襲われそうになっていたタミーナを救い出したパパゲーノは、彼女に恋焦がれるタミーノがやがて救出にやって来る旨を告げる。果たしてタミーノもザラストロの城に乗り込むがそこで目にしたザラストロは慈愛溢れる、仇敵とは程遠い人物だった。
モーツァアルトの大衆向けオペラを映画化するにあたり、第一次世界大戦風のルックを選ぶところにケネス・ブラナーの趣味が垣間見える。彼が音楽映画を手がけるのは2度目で、前回『恋の骨折り損』の時も第一次世界大戦を背景に選んでいる。その他、シェイクスピアの『から騒ぎ』等を観るにつけ、この男、実は軍服フェチなのではないだろうか。
国際マーケットを考えてのことだろうが、英語に訳された歌詞は分かりやすい反面、メロディーに馴染んでないように聞こえ、終始違和感をもたらす。さらに脚色の所為もあろうが、舞台と異なり合唱もアリアもそれぞれが淡々と歌い継がれていってしまうため、かの有名な夜の女王のハイ・ノートさえも印象に残らず、音楽劇としては物足りない。
青と赤の軍隊が戦争を繰り広げる最中、青の軍隊の先頭に立つタミーノは、毒ガスの攻撃を受け、辛くも三人の女性に救われる。彼女たちは夜の女王の配下。その手引きに導かれるようにパパゲーノと出会い、ふたりはザラストロにさらわれた女王の娘、タミーナを救い出す命を受ける。
一目でタミーナに恋したタミーノは、パパゲーノを先遣隊として敵陣に侵入。ザラストロの手下に襲われそうになっていたタミーナを救い出したパパゲーノは、彼女に恋焦がれるタミーノがやがて救出にやって来る旨を告げる。果たしてタミーノもザラストロの城に乗り込むがそこで目にしたザラストロは慈愛溢れる、仇敵とは程遠い人物だった。
モーツァアルトの大衆向けオペラを映画化するにあたり、第一次世界大戦風のルックを選ぶところにケネス・ブラナーの趣味が垣間見える。彼が音楽映画を手がけるのは2度目で、前回『恋の骨折り損』の時も第一次世界大戦を背景に選んでいる。その他、シェイクスピアの『から騒ぎ』等を観るにつけ、この男、実は軍服フェチなのではないだろうか。
国際マーケットを考えてのことだろうが、英語に訳された歌詞は分かりやすい反面、メロディーに馴染んでないように聞こえ、終始違和感をもたらす。さらに脚色の所為もあろうが、舞台と異なり合唱もアリアもそれぞれが淡々と歌い継がれていってしまうため、かの有名な夜の女王のハイ・ノートさえも印象に残らず、音楽劇としては物足りない。
by scarpiaii
| 2007-08-07 22:56
| 映画館