2007年 07月 08日
『舞妓Haaaan!!!』 |
監督:水田伸生、脚本:宮藤官九郎
鬼塚公彦の、舞妓への思い入れは尋常ではなかった。中学生のとき修学旅行で道迷っていたのを助けてもらって以来、彼の人生は舞妓への執着を中心に回っていたのだ。だから、本来なら左遷ともとれる京都支社への転勤も、彼にとっては夢へのワン・ステップでしかなかった。
京都出身だと偽って、彼に近づいたガールフレンド富士子を東京に残し、意気揚揚と京都に乗り込む公彦。自分の運営しているウェブサイトで茶屋遊びの経験が無いことを指摘された焦りもある。しかし、念願の御茶屋遊びを目の前に、一見さんお断りのしきたりが公彦の前に無常にも立ちはだかる。
もちろん、真矢みきが歌い踊るという情報がなければ観逃していたかもしれない。しかし、蓋を開けてみれば元宝塚女優の威風堂々振りは貫禄充分なものの、その扱いのおざなりさには、正直がっかり。
それは、タイトルでもある舞妓と祇園界隈をネタとしてしか捉えず、きちんとしたリサーチもないまま、法螺話としての風呂敷を広げることだけに執心している脚本の罪でもある。ドラマ展開上のサプライズのみに重きを置いたストーリーは、案の定、着地点を見失いグダグダのまま幕を閉じる。
鬼塚公彦の、舞妓への思い入れは尋常ではなかった。中学生のとき修学旅行で道迷っていたのを助けてもらって以来、彼の人生は舞妓への執着を中心に回っていたのだ。だから、本来なら左遷ともとれる京都支社への転勤も、彼にとっては夢へのワン・ステップでしかなかった。
京都出身だと偽って、彼に近づいたガールフレンド富士子を東京に残し、意気揚揚と京都に乗り込む公彦。自分の運営しているウェブサイトで茶屋遊びの経験が無いことを指摘された焦りもある。しかし、念願の御茶屋遊びを目の前に、一見さんお断りのしきたりが公彦の前に無常にも立ちはだかる。
もちろん、真矢みきが歌い踊るという情報がなければ観逃していたかもしれない。しかし、蓋を開けてみれば元宝塚女優の威風堂々振りは貫禄充分なものの、その扱いのおざなりさには、正直がっかり。
それは、タイトルでもある舞妓と祇園界隈をネタとしてしか捉えず、きちんとしたリサーチもないまま、法螺話としての風呂敷を広げることだけに執心している脚本の罪でもある。ドラマ展開上のサプライズのみに重きを置いたストーリーは、案の定、着地点を見失いグダグダのまま幕を閉じる。
by scarpiaii
| 2007-07-08 23:03
| 映画館