2007年 05月 13日
『ロッキー・ザ・ファイナル』 |
監督・脚本・主演:シルベスター・スタローン
かつてのボクシング・チャンピオン、ロッキー・バルボアは、生まれ故郷のフィラデルフィアに戻り、今は亡き妻の面影と共に過去を生きていた。それでもなお彼の名声は絶大で、息子の人生に影を落としてもいたし、時折はTV番組のネタにもなっていた。決して満足のいく現状ではない。
一方、常勝で観客から飽きられている現チャンピオンは、新たな対戦相手を求めていた。ロッキーがリングに復帰するお膳立ては整いつつあった。
本作はあからさまに第1作のリメイクだ。それもここまでシリーズを続けてきたからこそできる、大変あざとい焼き直し。しかし、それが奏功することを自覚しつつ、高いクオリティで実現させる手腕は、なかなか見られるものではない。
シリーズを観続けてきた観客に対する、目配せのようなシーンの連続で琴線を刺激する演出が、いやらしくも心地良い。ロッキー・バルボアというキャラクターを完全に自家薬篭中のものとしたスタローンだからこそ成し得る匠の技。
かつてのボクシング・チャンピオン、ロッキー・バルボアは、生まれ故郷のフィラデルフィアに戻り、今は亡き妻の面影と共に過去を生きていた。それでもなお彼の名声は絶大で、息子の人生に影を落としてもいたし、時折はTV番組のネタにもなっていた。決して満足のいく現状ではない。
一方、常勝で観客から飽きられている現チャンピオンは、新たな対戦相手を求めていた。ロッキーがリングに復帰するお膳立ては整いつつあった。
本作はあからさまに第1作のリメイクだ。それもここまでシリーズを続けてきたからこそできる、大変あざとい焼き直し。しかし、それが奏功することを自覚しつつ、高いクオリティで実現させる手腕は、なかなか見られるものではない。
シリーズを観続けてきた観客に対する、目配せのようなシーンの連続で琴線を刺激する演出が、いやらしくも心地良い。ロッキー・バルボアというキャラクターを完全に自家薬篭中のものとしたスタローンだからこそ成し得る匠の技。
by scarpiaii
| 2007-05-13 22:55
| 映画館