2004年 07月 23日
西洋ちゃんばら その2 |
夏休み大作映画を観ようシリーズ第2弾『花咲ける騎士道』。
単館公開のどこが大作なのよ、という読者諸君もいらっしゃいましょうが、クレジットにある通り、昨年のカンヌ映画祭オープニングを飾ったのが、この作品。リュック・ベッソンにとっては、監督作『グレート・ブルー』『フィフス・エレメント』に続く栄誉。
もちろん、題名でお分かりの通り、この作品、ジェラール・フィリップ主演作のリメイクであるからして、(元のお話があるものだから)最近のベッソン脚本・プロデュース作品の欠点、もとい特色であるところの物語の破綻も感じられず、何より映画全体を包む、2003年製作の作品とは思えない程の“のんびり”さ加減が、実に微笑ましい。
そんな映画の雰囲気を醸し出すのに貢献しているのは、アクションシーンであっても決して忙し過ぎることないカメラワーク、流行に翻弄されない優雅な殺陣、オーバーアクトになることなく見事な匙加減で典型的キャラクターを描き出す役者の演技。フランス映画初出演となるペネロペ・クルスもハリウッド進出以降、最高の輝きを魅せるし、ちょっとたどたどしいフランス語の響きも可愛らしい。
『WASABI』や『TAXi』シリーズ2本の続篇では、イマイチ感じ取れなかったジェラール・クラウジック監督の統率力に感服するとともに、ハリウッド・スタッフによるアレクサンドル・デュマものなどでは、決して観ることの出来ないヨ−ロッパ流のアリュールに頬緩むひとときを過ごせた、映画館の至福。
単館公開のどこが大作なのよ、という読者諸君もいらっしゃいましょうが、クレジットにある通り、昨年のカンヌ映画祭オープニングを飾ったのが、この作品。リュック・ベッソンにとっては、監督作『グレート・ブルー』『フィフス・エレメント』に続く栄誉。
もちろん、題名でお分かりの通り、この作品、ジェラール・フィリップ主演作のリメイクであるからして、(元のお話があるものだから)最近のベッソン脚本・プロデュース作品の
そんな映画の雰囲気を醸し出すのに貢献しているのは、アクションシーンであっても決して忙し過ぎることないカメラワーク、流行に翻弄されない優雅な殺陣、オーバーアクトになることなく見事な匙加減で典型的キャラクターを描き出す役者の演技。フランス映画初出演となるペネロペ・クルスもハリウッド進出以降、最高の輝きを魅せるし、ちょっとたどたどしいフランス語の響きも可愛らしい。
『WASABI』や『TAXi』シリーズ2本の続篇では、イマイチ感じ取れなかったジェラール・クラウジック監督の統率力に感服するとともに、ハリウッド・スタッフによるアレクサンドル・デュマものなどでは、決して観ることの出来ないヨ−ロッパ流のアリュールに頬緩むひとときを過ごせた、映画館の至福。
by scarpiaii
| 2004-07-23 00:21
| 映画館