2007年 08月 24日
『グラインドハウス』 |
製作・監督・脚本:ロバート・ロドリゲス、クエンティン・タランティーノ
グラインドハウス風上映形態を模したロドリゲスとタランティーノによる企画もの。上映内容は、始めにロドリゲスの手になる、ダニー・トレホ主演アクション『マチェーテ』の予告篇と、本篇『プラネット・テラー』。ロブ・ゾンビ監督・脚本の『ナチ親衛隊の狼女』予告篇に続いてアクーニャ・ボーイズというメキシカンフードの宣伝をはさみ、さらにエドガー・ライトの手がけた『ドント』、イーライ・ロスの『感謝祭』の予告篇2本。大トリを務めるのがタランティーノ作品『デス・プルーフ』の本篇。本篇2本はそれぞれ途中でフィルムが1巻ずつ飛んでいるニいう念の入れ様。まさに場末の映画館の雰囲気を楽しめる映画イベント。
各々本篇の詳細はそれぞれの項に譲るとして、US公開バージョンと銘打たれたこれはそれぞれの相乗効果が十二分に発揮された、単なる2本立て以上の魅力を備えている。
作品世界の共通を示すマッグロウ保安官がらみのシーンを手始めに、両作に別々の役柄で登場する女優ローズ・マッゴーワンの存在は、『パルプ・フィクション』よりも効果的なオムニバスの楽しみに満ちているし、『デス・プルーフ』篇の冒頭、自動車の中で女性が口にしているドリンクは、どうやら作中でコマーシャルが流れるアクーニャ・ボーイズで購入したらしい、冷静に考えたら整理しきれない多層構造。
このバージョンでしか観られない3本の予告篇も現代ホラー・ブームの立役者揃踏みという感じで豪華絢爛。
とてもじゃないけど場末の映画館とは思えないのが唯一の難点か。
グラインドハウス風上映形態を模したロドリゲスとタランティーノによる企画もの。上映内容は、始めにロドリゲスの手になる、ダニー・トレホ主演アクション『マチェーテ』の予告篇と、本篇『プラネット・テラー』。ロブ・ゾンビ監督・脚本の『ナチ親衛隊の狼女』予告篇に続いてアクーニャ・ボーイズというメキシカンフードの宣伝をはさみ、さらにエドガー・ライトの手がけた『ドント』、イーライ・ロスの『感謝祭』の予告篇2本。大トリを務めるのがタランティーノ作品『デス・プルーフ』の本篇。本篇2本はそれぞれ途中でフィルムが1巻ずつ飛んでいるニいう念の入れ様。まさに場末の映画館の雰囲気を楽しめる映画イベント。
各々本篇の詳細はそれぞれの項に譲るとして、US公開バージョンと銘打たれたこれはそれぞれの相乗効果が十二分に発揮された、単なる2本立て以上の魅力を備えている。
作品世界の共通を示すマッグロウ保安官がらみのシーンを手始めに、両作に別々の役柄で登場する女優ローズ・マッゴーワンの存在は、『パルプ・フィクション』よりも効果的なオムニバスの楽しみに満ちているし、『デス・プルーフ』篇の冒頭、自動車の中で女性が口にしているドリンクは、どうやら作中でコマーシャルが流れるアクーニャ・ボーイズで購入したらしい、冷静に考えたら整理しきれない多層構造。
このバージョンでしか観られない3本の予告篇も現代ホラー・ブームの立役者揃踏みという感じで豪華絢爛。
とてもじゃないけど場末の映画館とは思えないのが唯一の難点か。
by scarpiaii
| 2007-08-24 23:17
| 映画館