2007年 05月 15日
『ブラッド・ダイヤモンド』 |
監督:エドワード・ズウィック、脚本:チャールズ・リーヴィット、主演:レオナルド・ディカプリオ、ジャイモン・フンスー、ジェニファー・コネリー
突然、反政府ゲリラに村を襲われたソロモンは、家族と引き離されダイヤモンド採掘場へと連行される。強制労働の最中、偶然見つけた大粒のピンク・ダイヤモンド。混乱に乗じてうまく隠しおおせるかと思ったその時、採掘場は攻撃を受け、全員逮捕されてしまう。留置場には、傭兵上がりの密売人アーチャーが居合わせ、ピンク・ダイヤモンドの話を耳にする。
後年、アカデミー賞はきっと後悔するに違いない。賞としての価値や、選出された映画のクオリティに対する保証があるのかどうかは、どうでもいい。ただ、ハリウッドの祝祭としての位置付け、ここまでの受賞作品の傾向における継続性を重んじるならば、本作こそアカデミー賞を受賞するに相応しい作品だった。
娯楽映画としてのフォーマット、適度に持ち込まれた社会問題とそれに対する批判、スターが持ち味を存分に発揮しながら、火花を散らす力の入った演技合戦。どこをとってもアカデミー賞のために存在するような映画でありつつ、それをスケベ心だけではない、真摯な作品へと昇華させている。名作好きを喜ばせる好篇。
突然、反政府ゲリラに村を襲われたソロモンは、家族と引き離されダイヤモンド採掘場へと連行される。強制労働の最中、偶然見つけた大粒のピンク・ダイヤモンド。混乱に乗じてうまく隠しおおせるかと思ったその時、採掘場は攻撃を受け、全員逮捕されてしまう。留置場には、傭兵上がりの密売人アーチャーが居合わせ、ピンク・ダイヤモンドの話を耳にする。
後年、アカデミー賞はきっと後悔するに違いない。賞としての価値や、選出された映画のクオリティに対する保証があるのかどうかは、どうでもいい。ただ、ハリウッドの祝祭としての位置付け、ここまでの受賞作品の傾向における継続性を重んじるならば、本作こそアカデミー賞を受賞するに相応しい作品だった。
娯楽映画としてのフォーマット、適度に持ち込まれた社会問題とそれに対する批判、スターが持ち味を存分に発揮しながら、火花を散らす力の入った演技合戦。どこをとってもアカデミー賞のために存在するような映画でありつつ、それをスケベ心だけではない、真摯な作品へと昇華させている。名作好きを喜ばせる好篇。
by scarpiaii
| 2007-05-15 22:49
| 映画館