2006年 03月 31日
2月に観た映画 |
『鴛鴦歌合戦』
歌いまくる映画はそれだけで素晴らしい。寡聞にしてこの映画の評判を聞いたことはなく、ただミュージカルというだけの興味で劇場に馳せ参じた一本。この映画の素晴らしさはもっと様々な角度から語られるべきなのかも知れないが、冒頭の一文に尽きる。
『沈黙の追撃』
アンソニー・ヒコックス主義者待望の劇場公開作。前回がドルフ・ラングレン主演『ジル・リップス』ということは、公開されるか否かの基準は主演俳優ということか(今回はセガール)。他愛のないB級アクションでありながら、シネフィルらしいシーン作りが手堅い演出に支えられ、セガール以外の見せ場も多い異色作。
『レジェンド・オブ・ゾロ』
全体に漂う同窓会的なヌルさは、A.デュマ「20年後」の映画化『新・三銃士』を髣髴とさせる(誉めてます)。ハリウッドに進出して早10年、異端児バンデラスもすっかりスター顔になり、チャンバラにも殺気は感じられない。子役も活躍しファミリー映画的な趣のなか、ルーファス・シーウェルが独り異彩を放っている。
『ジャーヘッド』
劇中「ドント・ウォーリー・ビー・ハッピー」が流れた途端に『カクテル』が思い出され、ジェイク・ギレンホールやピーター・サースガード、ジェイミー・フォックスら新世代の男前を眺めながらも、トム・クルーズの笑顔が頭をよぎった貴方は、立派な映画館ゴロ。
『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』
生死を超越して登場するアンソニー・ホプキンスに加え、数学というモチーフは否が応でも『ビューティフル・マイド』を想起させる。フーダニット・サスペンスを基調に展開される話運びは、戯曲が原作というだけあって見応え十分。
『シャークボーイ&マグマガール3−D』
このところ、なかなか楽しめないロドリゲス映画であるが、立体映画というギミックにつられてしまう。5歳の息子のアイデアを元にしたお話は妙味のかけらも無く、『フィフス・エレメント』の足元にも及ばない。しかも子供の発想らしい奇想天外さがあるのかと思いきや、妙に説教くさく幕を閉じるところなどかえっていやらしい。
『サイレン/Forbidden Siren』
本当に面白いところは、正に映画の幕切れの瞬間から始まるのじゃないか?と思ったが、ゲーム版(「サイレン2」)もそういうストーリーでは無いようで。半ば夢落ち的などんでん返しは然したる説得力も無く、それまでに積み重ねてきた恐怖描写も台無しにしてしまう。
『悪魔の棲む家』
マイケル・ベイのプラチナム・デューンズは前作『テキサス・チェーンソー』と同じく、今回も実話の映画化というアプローチでリメイクに挑んでいる。ややこしいのはオリジナルの『悪魔の棲む家』自体、実話の映画化と喧伝されていたという事実。ともあれこの実録ホラー・シリーズ(と、勝手に命名)、今後、『13日の金曜日』『ヒッチャー』と予定されているので楽しみ。
歌いまくる映画はそれだけで素晴らしい。寡聞にしてこの映画の評判を聞いたことはなく、ただミュージカルというだけの興味で劇場に馳せ参じた一本。この映画の素晴らしさはもっと様々な角度から語られるべきなのかも知れないが、冒頭の一文に尽きる。
『沈黙の追撃』
アンソニー・ヒコックス主義者待望の劇場公開作。前回がドルフ・ラングレン主演『ジル・リップス』ということは、公開されるか否かの基準は主演俳優ということか(今回はセガール)。他愛のないB級アクションでありながら、シネフィルらしいシーン作りが手堅い演出に支えられ、セガール以外の見せ場も多い異色作。
『レジェンド・オブ・ゾロ』
全体に漂う同窓会的なヌルさは、A.デュマ「20年後」の映画化『新・三銃士』を髣髴とさせる(誉めてます)。ハリウッドに進出して早10年、異端児バンデラスもすっかりスター顔になり、チャンバラにも殺気は感じられない。子役も活躍しファミリー映画的な趣のなか、ルーファス・シーウェルが独り異彩を放っている。
『ジャーヘッド』
劇中「ドント・ウォーリー・ビー・ハッピー」が流れた途端に『カクテル』が思い出され、ジェイク・ギレンホールやピーター・サースガード、ジェイミー・フォックスら新世代の男前を眺めながらも、トム・クルーズの笑顔が頭をよぎった貴方は、立派な映画館ゴロ。
『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』
生死を超越して登場するアンソニー・ホプキンスに加え、数学というモチーフは否が応でも『ビューティフル・マイド』を想起させる。フーダニット・サスペンスを基調に展開される話運びは、戯曲が原作というだけあって見応え十分。
『シャークボーイ&マグマガール3−D』
このところ、なかなか楽しめないロドリゲス映画であるが、立体映画というギミックにつられてしまう。5歳の息子のアイデアを元にしたお話は妙味のかけらも無く、『フィフス・エレメント』の足元にも及ばない。しかも子供の発想らしい奇想天外さがあるのかと思いきや、妙に説教くさく幕を閉じるところなどかえっていやらしい。
『サイレン/Forbidden Siren』
本当に面白いところは、正に映画の幕切れの瞬間から始まるのじゃないか?と思ったが、ゲーム版(「サイレン2」)もそういうストーリーでは無いようで。半ば夢落ち的などんでん返しは然したる説得力も無く、それまでに積み重ねてきた恐怖描写も台無しにしてしまう。
『悪魔の棲む家』
マイケル・ベイのプラチナム・デューンズは前作『テキサス・チェーンソー』と同じく、今回も実話の映画化というアプローチでリメイクに挑んでいる。ややこしいのはオリジナルの『悪魔の棲む家』自体、実話の映画化と喧伝されていたという事実。ともあれこの実録ホラー・シリーズ(と、勝手に命名)、今後、『13日の金曜日』『ヒッチャー』と予定されているので楽しみ。
by scarpiaii
| 2006-03-31 02:06
| 映画館