2005年 01月 23日
ベルヴィルで逢いましょう |
アニメ映画に関しては、門外漢もいいとこなので、大したことは書けないのだが、オープニングのフライシャー兄弟風(あの、ベティ・ブープとか黒目ミッキーを想わせるうにょうにょという絶えまない脈動?はそう呼んでいいのかしら)のレビュー場面からして、アニメーションというものが、動き至上主義的ジャンルであり、動きを司るが故に(トーキーであれば)すなわちサウンドトラックとのシンクロに最も心血を注いだ音楽映画であると言い切ってしまってもいいんじゃないかという気にさせられた。
それほど、この『ベルヴィル・ランデブー』に於ける音楽の比重は高い。そもそも本作に対する興味の出所自体が、昨年のアカデミー賞授賞式でみせた主題歌賞ノミネートの奇妙かつ、鮮烈な印象のパフォーマンスであったのだから、観賞前から音楽に注目が行くのも当然なのだが、そんな過剰な期待に応えるに充分なオープニングのレビューは作品全体の中でも出色の出来と言えよう。
そんなオープニングがあればこそ、とるものもとりあえず辿り着いた大都会ベルヴィルで、何一つ頼るもののない孤独の最中、リズムに導かれて!三つ子が現れた瞬間、高揚が頂点に達するのだ。
物語自体は、『ベイブ/都会へ行く』みたいで新味に欠けるが、コンパクトにまとまっている。特にある種のリフレインによって閉じる構造を採用することで、7吋シングル盤向けのポップソングといった趣きを感じさせつつ、ナンセンスの粋にまで達した音楽と映像の押韻に、ある種のトリップ感すら覚えるサイケ絵巻となっている点は特筆に値する。
それほど、この『ベルヴィル・ランデブー』に於ける音楽の比重は高い。そもそも本作に対する興味の出所自体が、昨年のアカデミー賞授賞式でみせた主題歌賞ノミネートの奇妙かつ、鮮烈な印象のパフォーマンスであったのだから、観賞前から音楽に注目が行くのも当然なのだが、そんな過剰な期待に応えるに充分なオープニングのレビューは作品全体の中でも出色の出来と言えよう。
そんなオープニングがあればこそ、とるものもとりあえず辿り着いた大都会ベルヴィルで、何一つ頼るもののない孤独の最中、リズムに導かれて!三つ子が現れた瞬間、高揚が頂点に達するのだ。
物語自体は、『ベイブ/都会へ行く』みたいで新味に欠けるが、コンパクトにまとまっている。特にある種のリフレインによって閉じる構造を採用することで、7吋シングル盤向けのポップソングといった趣きを感じさせつつ、ナンセンスの粋にまで達した音楽と映像の押韻に、ある種のトリップ感すら覚えるサイケ絵巻となっている点は特筆に値する。
by scarpiaii
| 2005-01-23 23:19
| 映画館