2004年 12月 21日
高村薫が女性だということを知らなかった |
今日は忘年会の前に映画館をはしご。
1本目は、『レディ・ジョーカー』。夏にほんの短期間一緒に仕事をした、自主映画作家のひとが、えらく高村薫を評価していたのが印象にあって(映画化作品はダメだとも言っていたが)、興味をひかれ劇場へ。
なるほど、長い原作にはディテールが書き込まれているんだろうなぁと思わせる。あらゆる登場人物に様々な社会的背景が盛り込まれ、重層的とか、多角的とかいった言葉で表現されるであろう物語なことは想像できるが、案の定、ダイジェストというか、あらすじをなぞるだけの映画で、どれひとつ感情移入できないうちに、他人事のままエンドマークを迎えてしまう。
映画を見る限り、描き切れない要素を潔く捨て去り、ピカレスク的痛快さを全面に押し出し、『トプカピ』や『黄金の七人』シリーズなどに倣ってオチの徒労感にフォーカスすれば面白い泥棒ものになったような気がするのだが、それじゃ『レディ・ジョーカー』である意味をなさないのかもね。
1本目は、『レディ・ジョーカー』。夏にほんの短期間一緒に仕事をした、自主映画作家のひとが、えらく高村薫を評価していたのが印象にあって(映画化作品はダメだとも言っていたが)、興味をひかれ劇場へ。
なるほど、長い原作にはディテールが書き込まれているんだろうなぁと思わせる。あらゆる登場人物に様々な社会的背景が盛り込まれ、重層的とか、多角的とかいった言葉で表現されるであろう物語なことは想像できるが、案の定、ダイジェストというか、あらすじをなぞるだけの映画で、どれひとつ感情移入できないうちに、他人事のままエンドマークを迎えてしまう。
映画を見る限り、描き切れない要素を潔く捨て去り、ピカレスク的痛快さを全面に押し出し、『トプカピ』や『黄金の七人』シリーズなどに倣ってオチの徒労感にフォーカスすれば面白い泥棒ものになったような気がするのだが、それじゃ『レディ・ジョーカー』である意味をなさないのかもね。
by scarpiaii
| 2004-12-21 23:28
| 映画館